『アリエスに携わるすべての人に幸せを』を経営理念に、30代から40代の女性に向けた商品をトータルに展開している同社。 大きな環境の変化が起こっている現代、スピードと正確性を備えた対応がより重要な課題であるという認識を持っています。 そのような環境で、アクティブに新しい挑戦を続けている取り組みや今後の展望などを伺いました。
大量の商品を管理するアパレル業において、すべての伝票や請求書を手書きで対応するのは現実的ではありません。 当社もシステムがあるからこそ、日々の業務が執り行えています。 NBSシステムを長い間運用していますが、業務のさらなるスピードアップや効率化のために、RFIDの導入を検討しました。
商品からタグを取り出しバーコードをスキャンするといった、一般的に行われている一連の作業や、出荷登録作業の短縮と効率化を図りたい、というのがRFID導入検討のきっかけです。 RFIDのシステムを導入することで、これらの作業効率・時間効率が大きく向上しています。特に入出荷の作業において、大きな効果を感じています。
出荷業務にあたっては、手書きの伝票を介してシステム登録していた都合上、どこかでミスが発生する可能性がありましたが、今ではその心配がありません。 得意先とのやり取りにおいてこちらの登録に誤りがないという自信が持てるようになっています。その手書き伝票を介していた場合は、入力をする作業が丸々かかっていたところ、今 はチェックだけで済むため作業時間を大きく削減できています。事務作業に充てられていた時間が、そのまま本来の業務のために時間を使えるようになっています。
棚卸についても大幅に作業時間を短縮することができています。アパレル業界は慢性的な人手不足であり、昨今は特にその傾向が顕著なので、人手がかからなくなっていること、業務上のストレスが軽減されているのも導入の大きな効果の一つでしょう。
事前に聞いてはいましたが、反応しにくいラメ入りの素材など、読み取りの反応がよくないものがあります。 また、決まったエリアのみを読み込ますための、電波の出力なども細かい調整が必須になります。 これらは、利用する環境によってケースバイケースであるため、RFIDの特性をよく理解した技術者の指導は必要と感じます。
今後は、SKU別の情報としてICタグの発注をかける作業を簡易に、手軽にできるようにしたいと考えています。 他にも、例えばスマホでICタグを読み取って出荷登録ができるようになれば、少数の出荷で役に立ちそうなので、そうした進展も期待しています。
スポーツ関連や雑貨も視野にいれ、衣料品だけにとらわれない商品展開をしていきたいと考えています。 そして縮小している国内だけでなく、海外に市場を求めていくことも検討しています。 東南アジアへの輸出、特にマレーシアのように国民の平均年齢が若い国などがターゲットとして挙がっています。
国内に限らず、海外展開も視野に入れたときに、必要とされるシステムも変化が求められると思いますが、 東光OAシステム、NBSにもその変化に対応できる進化を期待しています。