1946年からお客様に最高の感動を得て頂くという理念をもとに、ファッション業界をリードしていくエフリード。企画、生産から店頭販売までの一貫した事業を行っている同社では15年以上NBSシステムをご利用いただいております。導入当初から現在に至るまでの運用についてお話を伺いました。
旧システムを利用していた時は店舗間移動の伝票をすべて手書きで起こしていました。それにより品番やカラー、数量の間違い、記入漏れなどのミスが多く、棚卸差異や販売戦略のための商品移動にも支障をきたしていました。
また、販売員が手書きで伝票を起こすことで、単なる移動処理にも多くの時間を要してしまい、接客に入れず販売機会を逃すということもありました。あらゆる面に現れる数値の誤差や発生する問題もこのヒューマンエラーによるものが少なくない状況でした。
弊社は小売りだけでなく製造卸の事業部もあり、卸事業部の商品を仕入れることも多くあります。小売り部門・卸部門でそれぞれ異なったシステムを使用しており、別のシステムに合わせて作業をするという二度手間が発生していました。
言うまでもなく作業時間の短縮と、それにより各々が新たな業務や分析に取り掛かれるようになったことが、一番に挙げられる導入効果でしょう。
店舗では手入力が減ることによる棚卸差異や作業ミスの減少、本部では正確な数字の把握ができ様々な分析が容易になりました。
販売動向に合わせたリアルタイムの動きが可能となり、店舗への指示もスピーディに。またスタッフもその指示に対する対応が行えています。
特に大きく変わったのは「Shop分析」機能の導入です。各々が必要に応じて資料やデータを閲覧でき、従来よりも多角的かつ柔軟な分析・集計が可能になりました。様々な切り口から必要な情報を集計し、その結果をもとに販売戦略の立案が可能となっています。
管理部門としては、卸部門の別システムや財務のシステムへ小売部門のデータが簡単に反映されるのが大変助かっています。直営店システムではセール売りプロパー売りを分けて計上することができ、そのデータは本部での分析にも役に立っています。不明な点があれば、すぐに電話で問合せのできるサポート体制には非常に満足しており、安心してシステム運用ができる一つの理由かと思います。
決算業務について、以前と比較すると、作業は軽減されましたが今でも労力のかかる仕事であることは変わりありません。作業の効率化や簡易化がより進み、作業負担が軽減されると管理部門としては非常に助かると思います。理想はボタン一つで必要なデータが抽出されること。システム内のデータを活用し、欲しい情報をすぐに取り出せる。そのようなシステムが実現される事を期待しています。
先にも触れていますが、ボタン一つで営業部門や管理部門に関わらず誰が操作しても同じデータや資料が瞬時に出せるシステムを望んでいます。現在運用中のshop分析の保存機能はかなりそれに近く助かっていますが、このような処理がすべての業務で使えたら大変有益なシステムになると思います。
入荷日をとうに過ぎた未処理の伝票が残っている場合にユーザーに知らせる機能や、誤入力によって在庫の無い商品を移動処理していた場合に警告が出るなど、ヒューマンエラーを知らせる機能があると便利かと思います。
営業部門でも前年や前週の売上状況や在庫状況を比較して提示してくれる機能や、経費面でもアラートを出して内容を管理する人工知能のようなシステムに期待しています。